過ちは人の常、赦すは神の業

過ちは人の常、赦すは神の業

過ちは人の常、赦すは神の業 第6回

将棋会館にて 夜もとっぷり暮れている。 〈明日は山田誠六段との対局だ。時間がない!〉 トントンとノックして入ってきたのは友人の相澤信。 「お前、まだやっていたのか。俺が昼に訪ねてきた時から将棋盤の前で検討していただろ。俺が奨励会にいた頃と違...
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過ちは人の常、赦すは神の業 第5回

サンタクロースと僕とが出会う時 ベッドにて 「眠れないの?」 「うん」 「ミナミ君のこととか気にしちゃダメよ。いいわ、寝るまで話してあげる」 そう言うと母は歌うように語りだした。 「昔々あなたがこの家にやってくる四年前に、気持ちのよい天気に...
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過ちは人の常、赦すは神の業 第4回

天気の子の独自プロット 「これ見てよ……」 こわごわと携帯電話を見せる。 (二人とも)「依頼料は100万円!?」 「今まで数千円、たかくて5万円くらいだったじゃん、破格でしょ」 「うん……でも誰が依頼してきたんだろう……」 「突然のメール失...
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過ちは人の常、赦すは神の業 第3回

アベ氏の復活 首相を経験しているということで、全国から引っ張りだこのアベ氏。この日も遊説先から別の遊説先に車で向かうという多忙な時を過ごしていた。 「フー」 「お疲れ様です」 「いや、何ていったらよいか、要職に就くとこういう野暮用が増えてな...
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過ちは人の常、赦すは神の業 第2回

魂ムマシン/指環物語 ある日、須崎博士(博士は自称。博士号すら持っていない。)が道を歩いていたところ、紫のローブに身を包んだ妙な風体の老婆が露店らしきものを筵(むしろ)を敷いて開いている。老婆はバーゲンセールのようにさあ、寄ってらっしゃい見...
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過ちは人の常、赦すは神の業 第1回

イントロダクション――勝木洋臣作品紹介 村岡啓一(弁護士) ここに一人の障害を負った「作家」がいる。彼の名は勝木洋臣。まだ公的にデビューしたわけではないからカッコつきの「作家」だ。彼は合格が確実視されていた司法試験の直前に判明した脳腫瘍の緊...