スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学

スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学

スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第12回

第12回 永井荷風『濹東綺譚』と、はっぴいえんど『風街ろまん』 スージー鈴木 今回は永井荷風の『濹東綺譚』を選んだ。一説には、彼の最高傑作と言われる。読みは「ぼくとう・きたん」。「濹東」とは「隅田川の東」という意味で、具体的には、向島のあた...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第11回

第11回 森鴎外『ヰタ・セクスアリス』と岡村靖幸『靖幸』の関係 スージー鈴木 今回は森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』。一文字目の「ヰ」を変換するのに時間がかかったことを付記する。 この連載では『雁』に続いての森鴎外作品だ。森鴎外がフィクション...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第10回

第10回 中島敦『山月記』と浜田省吾『I am a father』 スージー鈴木 今回は初見ではなく、どうしても読み返したくなった作品だ。中島敦『山月記』。高3の国語の教科書に載っていたもの。なぜ憶えているかというと、思春期の少年の心情にビ...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第9回

第9回 種田山頭火と五輪真弓の「煙草のけむり」 スージー鈴木 日本の名作小説を読んでみようと思い、この連載を始めた。それなりの発見や感動があったり、前回の『人間椅子』にはいたく感心したりしたものの、根本的なところで、音楽ほど心を揺り動かすも...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第8回

第8回 江戸川乱歩『人間椅子』とさだまさし『風に立つライオン』 スージー鈴木 新潮文庫『江戸川乱歩傑作選』という短編集を手に取ってしまった。少し毛色の違うものを読みたくなったのだ。今回は、その中に収録されていた『人間椅子』。 私はこの文字列...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第7回

第7回 太宰治『人間失格』と井上陽水『海へ来なさい』 スージー鈴木 いよいよ超有名作だ。太宰治『人間失格』。読んだことのある人も多いだろう。今回も新潮文庫版。ちなみに調べたら、2011年時点で累計発行部数657万部とのこと。ひえー。例の玉川...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第6回

第6回 森鴎外『雁』と中島みゆき『時刻表』とすれ違いの美学 スージー鈴木 次なるは森鴎外『雁』に向かった。またまた新潮文庫。144ページと前回の『金閣寺』よりボリュームダウン。やはり、これくらいのサイズ感が私には合っているようだ。 文芸雑誌...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第5回

第5回 三島由紀夫『金閣寺』とサザンオールスターズ『勝手にシンドバッド』 スージー鈴木 恩田陸の見事な『金閣寺』評 今回は三島由紀夫『金閣寺』。新潮文庫330ページ、完走。やればできる。 文学音痴の私でも、個々の作品はともかく、三島由紀夫と...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第4回

第4回 武者小路実篤『友情』とオフコース『Yes-No』と恋愛至上主義について スージー鈴木 約100年前のラブレター合戦に驚く 今回は武者小路実篤『友情』を取り上げる。また新潮文庫だ。記号は「む-1」。 今回は全体で140ページというボリ...
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スージー鈴木のロックンロールとしての日本文学 第3回

第3回 川端康成『伊豆の踊子』とレベッカ『SUPER GIRL』と処女性幻想について スージー鈴木 「有名古典短編勝負」のあっけなさ まだ本格的な長編を読める感覚が戻っていない。なので「有名古典短編勝負」はまだまだ続く。川端康成を読む。それ...